~ビジネス心理学~ 社会的現実性と合意的妥当化
通常、社内で行われる会議というのはいきなり話がまとまる・・・ということはありません。
さまざまな意見が飛び交う中で少しずつ、方向がまとまっていきます。
つまり、他者と自分の意見を比較することで意見の正しさを評価するのです。
これをビジネス心理学では社会的比較、社会的比較により作られる評価基準を「社会的現実性」と呼びます。
このとき、周りの人が自分に賛成してくれたり、他者が表明した意見が自分と同じであるとわかれば、「他の人も同じように考えているのだから、どうやら自分の意見は正しいようだ」と思うことができます。
自分に賛成してくれる他者、自分と同じ意見の他者の存在を知ったとき、自分は正しいと思うことができるのです。
この他者からの合意や他者との一致を正しさの証明と考える傾向を「合意的妥当化」と呼びます。
そのため、集団内で意見や判断が異なる場合は、相手を説得し意見を統一し、異質なものを排除しようという圧力が生じます。
このとき重要なのは数の力です。
多数派を形成することができれば、それだけで集団内での影響力が強くなるからです。
上司が自分と違った意見を持っていることが事前にわかっているのなら、「自分は会議でこういうことを提案するつもりなんだけれど」と、会議の前に根回ししておくと効果的です。
そして、同僚が同じ意見を持っていることがわかれば、近い席に座ることで、自分たちは同じ意見の仲間なんだということを会議に出席している人たちに印象付けられます。
反対意見を出すとしても、同じ意見を持ったチームを代表して提案しているんだという印象を与えたほうが、周囲へのアピール度は高まります。
数の力は侮れません。
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できるビジネスマンだと、会社や世間に評価されたい。
本気で仕事に関わっていれば、誰もが心に抱く欲求でしょう。
ではいったいどうすれば、何が備われば認められるのでしょうか。
企画力でしょうか?それとも高度な事務能力でしょうか?
むろんそのような能力もあるにこしたことはないでしょう。
しかし一番重要なのは円滑な人間関係を築くことができる「コミュニケーション能力」と言えます。
過去や現在に、大きな実績を上げ世間に評価された人々が「ビジネス成功の秘訣は、良好な人間関係にある」と言いきっています。
しかしビジネスの現場では、自分の好みで気の合う相手だけを選ぶことは許されません。
当然、馬の合わない相手、苦手なタイプの人物とも笑顔で折り合わねばならないシーンが多数存在しますね。
ストレスを溜めずに器用に人間関係をこなす方法を日々、模索している人も多いことでしょう。
そんな時に役立つのが「ビジネス心理学」です。
ビジネスシーンにおける良好な人間関係の築き方や、行動の仕方について学んでみませんか?
思考の幅が広がるにつれ、きっと解決の糸口が見えてきますよ。
ビジネスに関連した人間関係の悩みと言えば、たいていその相手は「上司」「クライアント」「同僚」が多いものです。
ですので、起こりえるシチュエーションを先に想定しておき、前もって心構えをしておくのです。
そうすればいざその場面が来たとき、上手に対応することができます。
また相手の真意をさぐりあてることにも有効です。
本当は何を望んでいるのか?
自分がどう対応すれば満足するのか?、などなど。
知っているからと言っていきなり大出世するようなものではありませんが、知らないより知っていた方が断然お得で有利!
それが「ビジネス心理学」です。
出世の階段を上るためのステップアップに活かせることはもちろん、トラブル回避にも役立ちます。
みんなでビジネス心理を学んで、社会人としてスキルアップしていきましょう。
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